2014年12月7日日曜日

計画すると碌なことがない

地下鉄六本木駅出口
標題のごとく、です。
久しぶりに写真展巡りをしようと計画をしました。
先ず六本木に行ってZEN フォトギャラリーで倉田清二さんの「FLASH UP」を見て品川に行きキャノンギャラリーで森山大道さんの「遠野物語」を見て銀座の資生堂ギャラリーで荒木経惟さんの「往生写集」を見て時間的に余裕があればその他のギャラリーも、なんて計画したのです。

倉田清二「FLASH UP」六本木ZEN FOTO GALLERY
たしかカメラ毎日に連載されたような記憶があってリアルタイムで見ています。
最近時々この倉田さんの写真が脳裏に思い起こされるのです。
そんな時になんとタイムリーな企画!これは絶対に見に行かねば!と思いました。
なぜ思い出したのだろう?と考えてみるとあの時代の熱気、なんていうつもりは毛頭ありません。
ただ写真家が写真を撮る!というその一点に対する狂気と熱狂が今、絶対に必要なんだ!と感じていたのかもしれません。

「ああ、この写真だ」と僕は当時見ていたものを改めてプリントで見させていただきました。
帰り際に倉田さんにご挨拶させていただくことができまして、連載当時に見ていたこと、そして今になって記憶が蘇って頭の片隅に浮かぶということをお伝えすることができました。
リップサービスじゃないですよ、本心からそう思っていたのですから。
冥利につきると言われて逆になんか照れくさかったです。

まぁしかしお元気でしたね。
僕ごとき者がトシだとかへんに枯れちゃっている場合じゃないんだと思いながら品川に向かいました。

森山大道「遠野物語」 品川キャノンギャラリーS
品川港南口もだいぶ開発されちゃって浦島太郎気分で行きました。
一応トークショーは申し込んであるのでその時に行けばいいのですがその前に見に行こう、と思っていました。
で、てくてくと歩いて行くと着きました。
でもそれらしき看板も文字もない。。。
「あれ?」
スマホで日程チェック


やっちゃいました。
完璧に日にち間違えてます。
品川駅をでた頃は青空だったのが天気までどんよりと曇って風は強いし昔お気に入りだったラーメン屋はないしで空色と心境が完全にシンクロしてしまいました。
あれ〜〜、どうしようかなぁ
ここでもう萎えちゃっています。
帰ろうかなぁ……

荒木経惟「往生写集」 銀座資生堂ギャラリー

入口


もう品川で完全に気分が削がれちゃってどうしようか思ったのですがこれも今のうちに見ておかないと終わっちゃうので足取り重く向かいました。
資生堂ギャラリーは銀座通りの資生堂ビルの地下にあり、横から地下へ下りていきます。
ちょっと、え?どこ?どうやって?と戸惑うかもしれません。
ちなみに資生堂本社でやっている荒木さんの書とペインティングのほうは土日祝祭日閉館で見れないのがちょっと残念です。
見たかったなぁ〜。

入口に写真撮影可ってプレートあるんですよ。
え?と思って学芸員の人に聞いちゃいました。
フラッシュ焚かなければ、とのことでしたのでそれでも遠慮してスマホ出してちょっとだけ。

見ての感想は
カラーは死、往生
モノクロは今、生きている今生
そう思いました。
カラーの原色はやはり「涅槃」を連想するのです。
まさしく往生するイメージだったのです。
この原色が涅槃を連想させるのは藤原新也さんの写真で見てきた世界を思い出したからかもしれません。
生を産み出す女性器へ帰ることはまた死をも意味するのだと。
そう僕にとってあの花は女性器に見えたのです。
そんなんじゃ「わかってない」って言われるかもしれないですけど感じる、ということは大事なことなので感じないよりはマシですよね?

帰り際に資生堂ギャラリーで出している図録の方を買いました。

まぁ今日はこんな一日でした。
また巡ろうと思います。
社会人になりたての頃は熱心に写真展見て歩いていたんですよね。
忙しさとかその他のことにかまけてそういうこともしなくなっていました。反省。

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