2019年2月15日(金)アメリカ橋ギャラリーにてインベカヲリ★さんの「理想の猫じゃない 」を見てきました。
オープン時間は間違えた?とか途中雪が舞ってきたりなどちょっとした障害はありましたけど見に行くのを諦めずにいてよかったです。
今回の展示を見て浮かんだ言葉は
「孤独」と「狂気」と「眼差し」
でした。
彼女達のパフォーマンスの向こう側にこちらが(僕が)抱く羨望の眼差し。
そんなことを思いました。
一番強烈に印象に残ったのが旧式のトイレの便器に佇み笑顔でいる女性の写真です。
そこには演じているとはいえ「素」をさらけ出してしまった者が持っているこちら側への優越感や達成感を感じるのです。
「アンタはどうなの?ワタシはやったぞ、ザマァミロ。」とでも言われているかのようなそんなニンマリとした視線を感じて惹きつけられました。
僕らは普段から周りから浮くのが嫌だ、とかヘンな目で見られるのが恥ずかしい、そんな思いから抜けきらないので必死に本当の自分ではない自分を演じて所謂「フツー」で「みんなと一緒」であるかのように見せかけている、というのが今の状況のような気がします。
ほんとうは誰でも多かれ少なかれ「狂気」というものを持っているはずなのに。
そういうなかでそこから飛び出して「素」を出している彼女たちの姿、というふうに感じました。
羨ましくもあり、です。
オープンしてすぐ訪問したおかげでその場にたった独りで雑音も何もなく対峙することができました。
それこそ色んな情報がその場に飛び込んでこないで自分だけの感覚で作品と対話、ああ対峙とよりも対話なのかもしれません。
雪が舞う中でのたった独りの貸し切り状態というある意味贅沢な環境の中で見させていただきました。
興味があれば見に行くのをおすすめします。
今週末を含む25日まで、かな。たしか。
お薦めですよ。